2007-11-24
_ [BOOK] 1950年のバックトス/北村薫/新潮社
4104066060 読了。正確には、昨日読み終わった。
あっちゃこっちゃに書かれた短編を集めてきたものなので、読んでる最中は散漫な印象ばかりが先に立ち、なんか損してんなと思ってたのだが、「ほたてステーキと鰻」を最後にもって来るあたり、さすがにうまいというか、ちょっとあざといというか… 電車の中で読んでて「ほたて」にいきあたり、最初の二節あたりで気づいて、これはマズいとそそくさと鞄にしまい込み、家でゆっくり読むハメになった。
そんなこんなで、去年読んだ中ではベストに挙がる「4022501995」がドラマ化されるそうな。まぁ、どうせ見ないんだけどね。
2007-11-28
_ [BOOK] 禍家/三津田信三/光文社/光文社文庫
4334742815 今年の夏読んだ、加門七海の4334743056がとっても怖かったので、ちょっと光文社文庫づいたりした。そのうちの一冊。いや、なかなか山が片付かなくて、今頃読むはめになった。
怖くはなかったんで、そっち方面は残念だったのだが、ミステリとしての面白さとのバランスがとてもよかった。この作者はそういう傾向のものを書くらしい。が、これはたまたま、めずらしく「薄い」作品だそうな。他のはかなり濃いらしい。となると、ちょっと合わないかもなぁ。
でもこれは読みやすかった。つか、ジュブナイルっぽさ満点。主人公の年齢向けの本として出せばいいのに。いや、小学校の先生とかは眉を顰めるかな。
2007-11-30
_ [MANGA] 夢のアトサキ/やまむらはじめ/少年画報社/YKコミックス/B6
4785928832 う。書影が無かったか。
久しぶりの中編。「4091570976」は長くなりそうなので、こういう短いのはうれしい。内容は、まぁ、読んでてくすぐったくなるよな青春ものなわけですが、やまむらはじめっぽくって、それはそれで良し。
それはそれで良いんだけど、注目すべきはそんなところにはない。この作品のキモは誰がなんと言おうと都緒里先輩にあるのだ。もう! もう! この人さえ出てくれば、話が無くったって何の問題もない。「ハッ」とかいって両手を突き出しシュートしてる姿が、ちまちましてて最高。年相応に黒いとこ持ってって、そのギャップも普通に堪らない。着てるものがいちいちめちゃ好みだったり、ホントに欠点が見つからないですけど?
ミクロ専のあなたに、ちょっと早めのクリスマスプレゼント。とってもお勧め。